神式でのお葬式では、亡くなられるとそのことを氏神様に奉告することがならわしとなっています。
「帰幽奉告(きゆうほうこく)の儀」といわれるもので、故人が亡くなったことを氏神様、神棚、御霊舎(みたまや)に奉告して、神棚の前面に白紙(半紙)を貼り付けます。
ただ、神社には喪家が足を踏み入れることが出来ないため近隣の世話役や葬儀社のものが代行します。
さて、氏神様というのはどういったものなのでしょうか。
もともとは一族を先祖代々守ってくれている神様としてお祭りしていたものです。
でも、そのうちその土地の建造物(神社など)を守る神様すなわちで鎮守神やうまれた土地の守り神である産土神の事を氏神様と同じと考えようになってきました。
元来日本人は住んでいる土地を移動することがなかった農耕民族ですから、その土地を守る神が、そのまま一族を守る神として同一視されたといっていいと思います。
そして、今では人の住家も固定することもなくなっているということから、本来の一族を守る土地の神様という事もなくなったので、一般的には、今住んでいる場所から一番近くの神社の神様を氏神様と考えるようになっています。
ただし、近くの神社が必ず氏神様であるとは限らないようです。
そもそも神社には「氏神神社」と「崇敬神社」と呼ばれる二つにわかれているようです。
その土地の氏神様を祭っている神社と氏子を持っていない神社とに別れているということです。
ちなみに明治新宮は氏子を持たない「崇敬神社」だそうです。
自分の氏神様を確認したい場合には、各地区の神社本庁に問い合わせると教えてもらえるようです。
お葬式でも必要になりますが、一般的に初詣に行くのにも知っておくのもいいかと思います。
本来の意味での氏神様というものもたどれば見つかるかもしれませんが、場所が離れていたりしては既に氏神様として考えるのはどうかということになりますから、一般的にはやはり近くの神社ということになるのだと思います。
特に、葬儀を行なうような場合に奉告や斎主のお願いをするとなると近くの神社、すなわち鎮守神を氏神様と考えるのが良いでしょうね。
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