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帰幽奉告の儀(きゆうほうこくのぎ)

お葬式には宗教宗派によっていろいろと儀式があって、それぞれ違うものがあると言うことはなんとなくでもお分かりいただいていると思います。
そして、時代とともにそれぞれの儀式が変化があったと言うこともおそらく聞けば納得されることと思います。

仏式でのお通夜や葬儀・告別式と言った儀式でも本来の姿からは違ったものへと変わっているわけです。時代や社会の状況などで変化するのは当然のことだと言うわけです。
そんな中で、省略されたりするような儀式も多くあります。決してないがしろにすると言うわけではなく、他の儀式に含んでしまったりすると言うことで、お葬式の流れを円滑にしたり、ご遺族の負担を減らすというようなことであったりするようにも思います。

多くの場合は簡略化されるということになるんじゃないでしょうか。
出来れば、そんな儀式については、行なわなかったとしても、意味や簡略や省略していると言うことを意識できればいいとは思うのですが、忘れ去られてしまうと言うのもそれはそれで仕方がないものかとも思うこともあります。

さて、神式の葬儀でも、丁寧に儀式をされるような場合以外では行なわれなかったり簡略化されたりする儀式があります。
『帰幽奉告の儀(きゆうほうこくのぎ)』もそんな儀式の1つのように思います。
一般的には枕直しの儀と納棺の儀の間に行なう儀式です。祖先の霊に亡くなった事を奉告する儀式で、神棚や祖霊舎に奉告をして、その前面に白紙を貼って、故人が亡くなられた部屋にしめ縄を張ります。
正式には氏神様を祀っている鎮守神社に奉告します。
喪家の者は神社に入ることが出来ないので代理人を立てて奉告に行くことになります。世話役のかたにお願いしたり葬儀社の者に頼んでいただければいいことです。
あとは神官が奉告の儀式を行なってくれることになるわけです。

また、特別に祈願をしたような神社がある場合には、遙拝をして(遠い場所から拝む)祈願をとかなくてはいけません。
神様への奉告という神式葬儀での特徴ある儀式ともいえます。

出来るだけ行った方が良いもののようにも思えます。

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葬場祭(神葬祭)

神道でのお葬式の事を神葬祭と総称して言われますが、その葬儀の中には仏式のお葬式同様いろいろな儀式があります。
その中でも、大切な儀式として「葬場祭(そうじょうさい)」があります。

仏式でのスタイルに照らし合わせると葬儀に位置するということになるのでしょう。(内容的に葬儀に当たる遷霊祭(せんれいさい)は、お通夜にあたる通夜祭と一緒に行なわれています)

葬場祭は内容的なこととして考えると、故人に対する最後の別れの儀式ということですから、告別式ということになるでしょう。
しかし、葬場祭に引き続いて告別式を別に行なうというのが一般的ですので葬儀・告別式というひとくくりの儀式としてとらえるといいかもしれません。

又、葬場祭の事を神葬祭と呼ぶことも在るようですが、それは、葬儀・告別式を「お葬式」と呼んでいるのと同じようなものかもしれません。
葬場祭が神式葬儀の中でそれほど重要な儀式であることだとも言えるのでしょう。

葬場祭は、仏式での葬儀がお寺で行なわれるように神社で行なわれることがあるかというとそんな事はありません。
死というものを穢れと考えている神道では、神社のように神聖な場所に立ち入らせることを禁じているのです。
そこで、葬場祭をはじめ神葬祭が神社で行なわれることはないのです。自宅か斎場で行なわれるわけです。

一般的には祭壇の中央に棺を安置します。そして後ろには個人の氏名を書いた銘旗を立てます。
棺の前に遺影をおき、饌案や幣案を設けて供物や榊や灯明を飾ります。

葬場祭の一般的な式次第としては、

①手水の儀
②参列者着席
③斎主入場
④開会の辞
⑤修祓の儀(しゅうばつのぎ)
⑥献饌(けんせん)・奉幣(ほうへい)の儀
⑦祝詞(のりと)奏上
⑧誄詞(るいし・しのびことば)奏上
⑨斎主拝礼
⑩弔辞拝受・弔電紹介
⑪玉串奉奠(たまぐしほうてん)
⑫撤饌(てつせん)・撤幣(てつへい)の儀
⑬斎主退出⑭遺族代表挨拶
⑮閉会の辞 

この後に告別式として仏式での焼香に当たる一般会葬者の玉串奉奠が行なわれます。

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お葬式で準備しなくてはいけないこと

準備を十分にしておくことは大切なことです。お葬式においても当然ですが、準備というものはおろそかにしていると悔いの残ることになってしまいます。
そこで、お葬式の当日に確認しておくべきことについていくつかあげておきたいと思います。ここで言うお葬式とは、葬儀・告別式からの一連の流れでの儀式です。

まず大切なこととしては、葬儀社とのスケジュールの確認です。自分たちだけで変更したことなどがあると、進行にも差支えがあります。スケジュールは確認して同じものにしておく必要があります。
スケジュールについては、ほかにも係わり合いのある各担当者とも確認しておきましょう。誘導や受付、会場案内、接待などをお願いしている人にもスケジュールについては知っておいてもらったほうが進行がスムーズに運びます。
そのほかの確認事項としては、道順などの誘導がしっかりと出来ているか、葬儀会場の着席順、弔辞依頼者、弔電の紹介順、あいさつ文、といった葬儀・告別式でのものや、火葬場への同行者、車の手配とどの車に乗るかの確認、火葬場での飲食物の準備、会葬礼状などの確認、精進おとしの手配、心付けの準備などがあります。

「心付け」とは、当日お世話になるいろいろな人に対しての『気持ち』です。チップのようなものだと考えていただければ分りやすいかもしれません。
心付けを渡す相手としては、運転手、火葬場の係員、休憩所の係員などがその対象です。
標準的な金額としては、霊柩車の運転手の場合は霊柩車のランクでも違いますが、三千円。ハイヤーやマイクロバスの運転手には、ニ千円。係員には、三千円を白封筒に「心付け」「寸志」などと書いて手渡します。千円札を準備しておきましょう。

金額は目安ですが、一般的なお葬式であれば、上記の金額で問題はないと思います。やることはいろいろとあると思いますが、準備と確認をしっかりとやるように心がけてください。分らないことがあれば、どんどん葬儀社の者に相談するようにしてください。

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お葬式での式場の重要性

お葬式といえば、お通夜、葬儀・告別式というものが大きなそして大切なセレモニーとなるわけです。もちろんその式場となる場所というものを選ぶのは重要なことです。

式場としては主に、自宅・寺院・斎場といった場所から選択されることが多いと思います。宗教などでも式場は違ってくることもあります。
お葬式のスタイルや規模によっても当然それらに合った式場というものが選択されることになると思います。それぞれの式場には、メリット・デメリットというものがありますので、しっかりとそれらを把握した上、何処でお葬式をあげるかということを決定するべきだと思います。

では、それぞれの問題点などについて考えて見ます。

自宅を式場とした場合ですが、マンションやアパートなどの場合は広さなどいろいろな問題が出てきます。エレベーターにお棺が入らないというようなこともありますから、十分に確認が必要となるでしょう。一軒家で室内に広さを確保できる場合でも、玄関先の状況なども考慮しなくてはいけません。もちろん出来ないということは、基本的にはないと思いますので、葬儀社とじっくりと相談されると良いと思います。

寺院を式場として選んだ場合は、檀家でなければ使わせてもらえなかったり、利用できたとしても料金的にかなり割高になったりすることもあると思いますので、確認が必要です。

斎場は、今ではごく一般的に利用されています。いろいろな葬儀にも対応してきていますので、確認して選ぶといいと思います。火葬場を併設している斎場であれば、時間的にも費用の面でも節約できます。

葬儀式場としては他にも公民館なども利用できますので、メリット・デメリットをしっかりと考えて選ぶようにするといいと思います。
また、式場を何処にするかということで設営準備に関しても違ってきますので、そのことも頭に入れて式場選びは慎重にしていただきたいと思います。

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お通夜のための準備のいくつか

お通夜はお葬式の中での最初の大きな儀式です。特にいろいろと大変ではあるでしょうが、しっかりと準備する必要があります。

お通夜をするにおいて準備の進めかというものが分っていればいろいろと負担も少なくなると思います。
お通夜の準備に何が必要かということを把握して進めて行くようにすれば問題は無いでしょう。

お葬式の日程としては、基本的には亡くなられた日の夜に納棺、翌日がお通夜、さらにその次の日が葬儀・告別式というスタイルで進行することが多いようです。
もちろん、それは葬斎場や日程などの関係で代わるもので、決められたものというわけではありません。特に最近では、余裕を持てるように葬儀までの日数をあけるということも増えています。

お通夜も翌日ということではない場合もありますが、多くの場合は翌日ということになると思いますので、準備はすみやかに進めなくてはいけないでしょう。

さて、お通夜の準備としては次のことをチェックして進めるといいと思います。
1.葬儀社との打ち合わせ。
2.お寺への依頼。
3.日程の調整。
4.親戚、友人、関係先、町内会などへの連絡。
5.遺影写真の用意。
6.喪服・数珠などの用意。
7.世話役や受付などのお手伝いの方の役割分担。
8.生花・花輪・供物などの準備。
9.遠方からこられる方のための宿泊先の手配。
10.通夜接待用の座布団・お茶・お菓子・通夜料理・お酒などの手配。
11.寺院の方が来ていただける時間や人数、送迎が必要かどうかなどの確認。

これらを準備しておけば、お通夜の進行は問題なく進むと思います。後は、喪主・世話役の人と葬儀社とで通夜当日の進行と段取りを確認します。
基本的には、葬儀社がリードして進行していくことが一般的ですが、どういう進行であるかについては、確実に把握しておくようにしておいてもらいたいと思います。

葬儀社に任せる場合でも、疑問に思ったことはその都度確認して納得がいくようにしてください。

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家族葬・一般葬の流れ

一般的なお葬式の流れについては、何度かお話もしていることとは思いますが、家族葬との違いも含めて簡単にまとめてみたいと思います。

基本的に、家族葬も一般葬とは流れとしてはそれほどの違いはありません。ただ規模の小さなお葬式ということになる場合が一般的ですから、その流れとしては代わりの無いものとして理解していただいても良いかと思います。

さて、一般葬での流れですが、ご逝去されれば、死亡診断書を受け取り、死亡届を出し火葬許可証を受け取ります。
亡くなられてからはじめの儀式としては「末期の水」という死後の世界で飢えや渇きに苦しまないようにという想いから、故人唇を湿らせます。
その後、「お清め」「着替え」の後にご遺体を安置して、「枕経」を上げてもらいます。

葬儀社を決めて葬儀日程などの打ち合わせをします。
葬儀の日程が確定すれば、各方面に向けて連絡を取ります。納棺の時には故人と一緒にお棺に入れてあげたいものを用意します。燃えないものを入れると火葬炉の損傷にもつながりますので、葬儀社のものに確認してもらってください。

近親者が故人と一夜を共にすることで邪霊を防ぐといわれていたことから、「お通夜」は、親しい人との最後の別れを惜しむものとしてお葬式での大切な儀式となっています。今では、告別式の代わりの儀式としての意味も強くなっています。

「葬儀・告別式」は、お葬式では最も重要な儀式で、多くの参列者との別れの儀式です。『家族葬』では、ここでの一般会葬者がいないかたちとなります。

その後、「出棺」そして「火葬」へと進みます。

「骨あげ」の後は「精進落とし」といって葬儀後の宴席が設けられます。元々は四十九日の忌明け後に行うものでしたが、今ではお葬式後の会食を「精進落とし」としていることが一般的です。

ここまでが一般的なお葬式の流れです。

この後、「後飾り」など儀式的なものはありますが、大まかな流れとしては以上のようなものです。

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出来れば知っておきたい「お葬式のしきたり」

お葬式の事は知らなくて当たり前。そう思ってなんでも葬儀社のものに聞いていただいていいと思いますが、喪主となられた方には、お通夜や葬儀・告別式でのしきたりについては、知っておいてもらわなくてはいけないとおもいます。

なかなか出来ないと思いますが、生前からそういったことに関して少しでも調べて一通りの流れを把握している事が望ましい事です。
一般的に仏式の葬儀であれば、なんとなくイメージは出来るかと思いますが、宗派や地域によっては違ってくる事もありますから。
出来れば生前に教えておいてもらえれば言う事はないですね。少なくとも、宗派については知っておかなくてはいけないと思います。

葬儀の事を知らなくてもいいといいましたが、知っていたほうがいいというのも確かです。
仏式での焼香なら、宗派の違いなどにもすぐに対応できるという方も多いと思いますが、神式の葬儀での、玉串奉奠などはなかなかすぐに対応するという事は出来ないかもしれません。
間違えたからといって儀式がとまるという事はないと思いますが、神聖な儀式ですから喪主としてはしっかりと、しきたりどおりに出来るようにしておくべきです。
事前に確認できていれば気分的にもかなり楽になると思います。

キリスト式の葬儀でも同様で、いろいろと違う事もあるようですから、知っておいて無駄ということはないでしょうね。

もちろん、儀式としての形を間違えないという事も大切なことですが、それぞれの所作の意味というものが理解できていれば、しっかりと故人をお見送りする事が出来ると思いますので、深いところまで調べて知っておければいいと思います。
そのためには、生前から宗旨・宗派についてはお話されたほうがいいと思います。お葬式の事を離されることに抵抗があっても、そういったしきたりのことについて話されるのは、抵抗なく出来るのではないでしょうか。
そして、出来ればその流れで、お葬式のことについても話されると良いのではないかとも思います。

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お葬式でのドライアイス

お葬式でドライアイスが必要になるということは意外と知られていないのではないでしょうか。
でも、ご遺体の状態を保つためのドライアイスは葬儀の必需品ともいえます。

ドライアイスを使わないエンバーミングを行なったり、保冷施設に安置するという方法もありますが、特別な施設や費用の面からも今のところは一般的ではないようです。

ドライアイスはマイナス79度とその冷却力は大きく、その効果は24時間程度持続します。
納棺するまでの間は交換を続けてご遺体の状態を保つようになっています。

ドライアイスは固形の二酸化炭素ですから、環境面から使用を控えるようにという声も無くはありませんが、それに変わるものがない以上必要なものだといえます。
また、冷却力の強さからご遺体が凍ってしまう事もあり、そのことを気にされるご遺族もいらっしゃると聞きますが、最期のお別れのときに生前のようなきれいな顔を保つためには、またニオイを出さないためにも必要なことです。

ドライアイスは、一般的には、1回に10キロ程度を使用するようです。基本的には、一日一回の交換ということになりますが、夏場など気温によっては、朝に交換したものが夕方にはなくなるということもありますので、状況によって変わってきます。
いずれにしても、納棺まで続けられます。

ただ、期間があまり長いような場合や、猛暑や安置場所の温度調節が困難な場合などは、保冷施設での安置という方法のほうが安心できます。
もちろん、一般的な葬儀に関しては、ほとんどの場合ドライアイスだけで対処できるものですので、特別な状況でない場合に保冷施設をすすめてくるような葬儀社に関しては、言いなりにならないように気をつけたほうがいいかもしれません。ドライアイスの交換が面倒だと思っていたり、保冷施設を使わせたいだけということも考えられます。

また、ドライアイスのとり扱いで葬儀社のレベルを知ることが出来るとも言われています。ただ冷やせばいいといったような配慮に欠く扱いの葬儀社は、ほかのことも期待は出来ないと考えて良いと思います。

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葬儀社に依頼する方法はどれだけある?

葬儀社への葬儀の依頼というものは、一般的には亡くなられてから葬儀社に連絡するという事が多いと思います。
その後に葬儀についてのすべての打ち合わせをして、そのまお葬式をする事になるでしょう。
あわただしくもいろんな事を決めてしまう事になるのです。
時間に余裕があれば、悔いの残らない葬儀をあげられたと思う人も多いかもしれません。

それでも、事前に葬儀社に相談するということについては、亡くなられた後の事を考えたくないという想いなどから、なんとなくためらわれるという事もあるのではないかと思います。
ですが、事前に相談できるのであれば、是非そうすべきだと思います。

生前に葬儀を依頼するということに抵抗はあるかもしれませんが、希望する葬儀を行なうためには必要なことです。
多くの葬儀社では、事前相談を受け付けていますので、相談されることをおすすめします。

また、自分自身で葬儀を決めておきたいという方も増えてきています。それが、生前予約や生前契約といわれるものです。
ご自分の葬儀の内容や予算などの事を予め決めて依頼をしておくというものです。
一人暮らしの人に多いようですが、自分の最期を自分で決めておきたいという人や残された人への負担を考えて依頼される人もいると思います。

一般的な葬儀社としては、これらのような依頼方法がとられますが、ほかにも「互助会」や「JA(農業協同組合)」「生協」そして「共済」といったものもあります。
これらは基本的には入会して積立金などを納める事で葬儀費用が割り引かれるというシステムです。
それぞれの団体で内容も違うでしょうが、ある意味入会と同時に葬儀を依頼しているといっていいのかもしれません。

それで安心できる人はいいと思いますが、実は大きな決断をしているかもしれないという事を入会時に考えて、規約などをよく読んで決めたほうがいいかもしれません。

このように、葬儀社に依頼する方法としてはいくつかありますが、ゆっくりと比較検討できるような方法がいいのではないかと思います。

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『寝台車』と『霊柩車』は違うのか?

お葬式では無くてはならないもののひとつに『霊柩車』があります。主に葬儀・告別式を終えて火葬場まで出棺の時のご遺体搬送に使うものです。

また、同じくご遺体の搬送に使う車に『寝台車』があります。用途としては同じものなのですが、この2種類の車には実は大きな違いがあります。

一般的に『霊柩車』は、後ろにご遺体を乗せるスペースはありますが、付添い人が乗るスペースはありません。運転席と助手席だけが人の乗れるスペースとなります。
それに対してご遺体と付き添いとが一緒に乗れるスペースを設けているものを『寝台車』といいます。
車の作りというものが大きな違いといえますが、使い方にも違いがあります。

『霊柩車』が火葬場への搬送に使われるのに対して『寝台車』は、病院から自宅への搬送や、自宅から葬儀会場への搬送のために使うことが一般的です。
ただ、全てのご遺体搬送用の車の事を『霊柩車』という場合もあります。

一般的にイメージされるのは「宮方霊柩車」だと思いますが、他に「洋型霊柩車」「バス型霊柩車」「バン型霊柩車」があります。

『寝台車』にあたるのが「バン型霊柩車」になります。
ミニバンやステーションワゴンを改造して、棺を乗せられるようにしているものが多く、基本的に飾りつけも施されていません。

ちなみに「バス型霊柩車」は、火葬場へ向かう霊柩車とご遺族や参列者の乗るマイクロバスをひとつにしたようなものです。主に北海道で使われる地域限定の特例的霊柩車といえます。

ご遺体は道路運送法の区分では「貨物」に区分されます。ですから、第一種免許(普通免許)で運転する事が出来ます。
ただし「バス型霊柩車」は、ご遺族などを乗せるため旅客運送という事になり、第二種免許が必要となります。ご遺体は付属する荷物という事になるようです。
「寝台車」に関しては、厳密に言えば、付添い人が乗っている場合は、乗客と考えられそうですが、主たる目的がご遺体の搬送という事から、それにはあたらないようです。

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